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音感指導について

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昨今、絶対音感トレーニングを
レッスンに取り入れているお教室が増えてきました。

かれこれ20年前、私も絶対音感指導プログラムを
完全にマスターし、指導をしたことがあります。

しかし、現在はしておりません!

ただし、音楽を楽しむ上で必要な音感の指導は
必ずさせていただいております。
これを「相対音感」と言います。

⋯⋯どういうことなのか、お話させていただきます

絶対音感のトレーニングは
このような旗を使って和音から聞き取っていきます
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さて、絶対音感を付けるには、
教室でやっているのと同じ内容を
お家で必ずやってもらう必要があります。
ご家族様に先生役をしていただくのです。

なぜなら、1週間に1度のレッスンでは
絶対音感は身につかないからです。
ですから、ほぼ毎日、休まずにしていただきます。

毎日毎日、同じことを繰り返すだけでも
けっこうな負担になるでしょうし、
もしお子さんが間違ってしまったら
怒ってしまう事があるかもしれません。

そんな思いをしてでも、絶対音感が
ピアノの演奏に大いなるメリットになるならば、
「一緒に頑張りましょう」と励ますでしょう。

しかし、プロの演奏家や音大生で
絶対音感を持っている人は、ごく僅かです。

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「絶対音感」というのは、聞こえた音について、
ノーヒントで「周波数が判る」というだけのことです。
「その音は440ヘルツです。」という代わりに、
「その音はラです。」と言っているだけのことです。
その能力というのは、モノサシを使わずに、
目で見ただけで物の長さを
ピタリと言い当てられる能力とまったく同じです。

例えば1円玉を見て「その直径は2センチです!」と
言い当てられる能力です。
モノサシ不要で寸法が正確に言い当てられると
何が得になるでしょうか?
その能力だけで優秀な大工になれたり、
設計技師になれると思われますでしょうか?
あるいは、その能力がないと
優秀な職人にはなれないと・・・

「絶対音感」の有無もまったく同じです。
音の高さがチューナー不要で言い当てられるとして、
それが「音楽」と
どのような関係があるのでしょうか?

音楽で必要なのは、「相対音感」と言って、
「キー」という概念を中心に、
楽曲中の音や和音を聞けば、
その音の役目や機能が「観念として判る能力」です。
一流の音楽家で相対音感の無い人はいませんが、
絶対音感のある人はとても少ないと言われています。

もちろん音大の入試には
絶対音感の試験などはありません。
もちろん、聴音書き取りの試験はありますが、
すべて課題演奏の前に、その課題の主和音を鳴らし、
課題のキーを確定させてから課題の演奏に入ります。
音楽家に絶対音感が必要であれば、
入学試験に「絶対音感の試験」
というのがあるはずですが、
そのような課題は世界中どこを探してもありません。

それは絶対音感が「音楽」には
邪魔になる場合も多いからです。
周りの雑音などもすべて
ドレミで聞こえてしまうので
相当なストレスだそうです。

ピアノを弾くのに、
自分が正しい音を弾いているか、とか
この和音はどんな響きだろうか、と
聞き取るのは「絶対音感」ではありません。

また、アドリブで他人の鳴らした音を
すぐ真似できるのも、
絶対音感と何の関係もありません。
それは、ただの音感(相対音感)です。

相対音感は、音楽に接する生活をしていれば
誰でもつきやすいですし、
ピアノ教室で耳を鍛える練習をすれば、
尚、音感が良くなります。